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  • 株式会社シンコーハイウェイサービス 坂本健造社長

ここでは、リアルな取材でしか聞けないような、経営者や現場の皆様の生の声を記事にしてお届けします。ホームページや説明会だけでは理解がしづらいような企業の深堀りを意識しております。そのため、企業分析や転職活動にご利用いただけるような内容になっております。ぜひ、最後までご覧ください。

さて、今回の取材相手は、株式会社シンコーハイウェイサービスの代表取締役社長、坂本健造さんです。

当たり前だが、自社の従業員を守れるのは、
法でも国でもなく自社だけである

御社の事業内容は、高速道路などの修繕工事・大規模更新工事を行う際に必要な交通規制の設置・撤去・保守業務だと認識しています。道路インフラを陰ながら支える仕事ということで認識は合っていますか?

―はい。高速道路上や交通規制業務がメインです。完成した時点で100%な道路や建物ですが、日に日に劣化していきますよね。道路は特に交通量に比例して、劣化してきますから。舗装面は劣化すると摩擦力が無くなり滑ってしまい車が走れなくなってしまう。当たり前にあるガードレールなども、錆びれば助かる命も失う。そのようなことが起きないように計画的に、NEXCO(道路公団)様は維持修繕をやっています。当社はその一部を担っています。

経営をする上で、気を付けていることはありますか?

―「通行者の安全は絶対守る」と「労働者の環境を守る」という点です。日本は労基法が厳しくて、労働災害に対しては発注者側として責任が問われます。例えばビルを造る際、私がオーナーとして頼んだ場合、ゼネコンが全ての安全を管理するわけです。しかし、ネクスコさんや、JRさんなどは発注する前に労働者の環境についても配慮して工事を発注されています。自然天候や環境について、常に先を読んで発注をするわけです。交通規制の中で、一般通行者の安全を守り、かつ労働者の作業員の安全を守るという、両方が達成できないといけません。その立場を充分理解して、当社は発注者にも迷惑が掛からないように労働災害が起きないように全身全霊で業務にあたっています。

不慮の事故が起きたときこそ、
それまでの準備の質が問われる仕事

御社の強みを教えてください。

―実績、人への投資だと思います。例えば居眠りをしているドライバー、携帯をいじっているドライバーなどいろんな方がいますよね。その中で事故を0にはできず、どうしても事故が起きてしまうことがあります。そのときに、従業員を怪我させない事。もう一つは、「私達はやるべきことはやっていた」という、事実がお客様を守ります。その精神が我が社の強みだと思っています。

人(社員)に対する投資を惜しまない

サッカーやバスケットボールの地元チームのスポンサードをされているようですが、何か想いがあるのですか?

―はい。基本的にスポーツチームのスポンサーは受けるようにしています。ただ、最初5年間だけなど期間を決めています。やはり、だんだんとスポンサーの色がチームには出てくるわけですね。我々の役割は、大手のスポンサーがつくまでの手助けかと思っています。スポーツ界は、若いときは稼げたけれどセカンドキャリアが乏しいと感じます。だから、全員雇用をするのは難しいですが、できるだけ弊社でも働いてもらっています。ある種の社会還元ですね。

坂本社長が採用をする際に、気を付けていることやどんな人材が欲しいと思いますか?

―長く働いてもらえる人がいい。転職サイトの中で、「一匹狼タイプはあまり向きません」と書いてありますが、弊社にもいろんな人間がいるんですよね。例えばデジタルをやらせたらピカイチの人がいます。しかし、現場ではなかなかパフォーマンスが残せなかった。その彼に適材適所な仕事は何かを考えたんです。そうしたら、開花しました。説明はうまくないけど、職人肌なんでしょう(笑)あとは人と接する事が苦手な方も働いておられました。喋るのが苦手でも、働ける場所はあるんです。

社員のQOLの向上に力を入れられているように思えますが、会社の基盤に「人」があるからですか?

―はい。研修の制度が充実しているが、もちろん会社のためにやってるところもあります。育てれば、会社に帰ってくるという前提ですから。それも大事ですが、本人が生きていくために必要なものやスキルが培えるような制度が必要だと思っています。

例えば弊社では 従業員が万が一、仕事で怪我をしても65歳まで生活が保障されるような仕組みを損保会社に毎年数千万円支払い取り入れています。現場は非常にリスクが高く、危険を伴う仕事なので、社員のリスクに見合うものは返していこうとしています。

経営者の方々にインタビューをすると、よく「優秀な人材が欲しい」仰いますが、“優秀”の定義とは、経営者によってマチマチです。新しく入社する方に期待することはありますか?

―なにか1つ、強みがあったら充分かと思います。スポーツとかトーク力とか、なんでもよいです。何か1つのことに対して超越したスキルをもたれている方は、努力や恵まれたセンスとか、それらを活かせたということですからね。あとは努力家であることです。弊社にも元お笑い芸人が2名いますが、1人は地方営業所の所長として頑張っていますし、努力家です。お笑いの世界では結果が残せなかったけれど、熱意をもって働けば結果が出ると思います。

背負っている荷物が共通している人
だからこそ、相談したい。

最後に、安藤社長に仕事を依頼している理由をもう少し具体的に教えてください。

―私はもし安藤社長がいなかったら、どうするか。年齢的に親や学校の先生には相談できないので、おそらく、お坊さんや牧師さんなど自分とは遠い関係の人に相談するかと思うのです。自分が考えていることが正しいかどうかなど、話を聞いてもらいつつ、話している中で自己解決をしていくようなイメージなのかと思います。社長が何かを相談するときは、おそらく経営のアドバイスを求めているわけではないでしょう。その点で、無責任なことを言わない安藤社長という存在は大きいです。

ちなみに、安藤社長を誰か第3者に紹介するとしたら、どんな風に伝えますか?

―私は人を誰かに紹介することが稀なのです。紹介した人によって大成しても評価は少ない一方で、失敗したら不平不満が出てくるからです。ただ、安藤さんなら人に紹介できると思っています。きっと多くの人の力になってくれるだろうなと感じるからです。

【対談者】
坂本健造  (株式会社シンコーハイウェイサービス)
安藤謙一郎 (株式会社ANDO Business Partners)

【聞き手・文】
井上嘉文(emotional tribe代表/コピーライター)
【インタビュー撮影協力】
八王子カントリークラブ
株式会社シンコーハイウェイサービス 坂本健造社長

株式会社シンコーハイウェイサービス

URL: https://www.sincohighway.co.jp/

代表取締役 坂本 健造 様
1969年生まれ。1994年に、東京都八王子市で交通規制に特化した警備会社として(株)シンコーハイウェイサービスを設立。安全・誠実・便利・良い提案をモットーに北海道から関西まで35拠点従業員数1500名に成長させる。2021年ホールディングス化。(株)新コー警備保障、(株)プロ・ワークスを傘下に置き、その高い信頼性と充実した従業員教育に定評がある。趣味 ゴルフ

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